レスポール・スペシャルの特徴&おすすめモデル|ダブルカッタウェイとは?

BestOne編集部

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レスポールスペシャルの歴史、特徴、愛用しているアーティスト、レスポール・ジュニアとの違いなどについて解説します。特徴的な「TVイエローカラー」のモデルやギブソン製のモデル、初心者向けのモデルもご紹介しています。

この記事に登場する専門家・担当者

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
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目次
レスポール・スペシャルとは
レスポール・スペシャルを愛用するミュージシャン
そのほかのメーカーのレスポール・スペシャルタイプ
この記事に登場した専門家

レスポール・スペシャルとは

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん

レスポール・スペシャルの歴史

1954年にエントリーユーザー向けのモデルとして発売されたレスポール・ジュニア。その上位機種として、翌年の1955年に発売されたのがレスポール・スペシャルです。1958年にダブルカッタウェイシェイプにマイナーチェンジしますが、1960年には生産が終了。

その後、1974年には生産が再開され、現在に至ります。レスポール・スペシャルという名前から、カスタムのような高級機種のようなイメージを持たれるかもしれませんが、その実レスポール・ジュニアの”スペシャルバージョン”という意味合いなので、あくまでエントリーモデルという位置づけになります。

レスポール・スペシャルの特徴

大きな特徴は搭載されたP-90シングルコイルピックアップによる歯切れのいいサウンド。通常ギブソンのギターには、ハムバッキングピックアップが搭載されますが、レスポールスペシャルにおいては異なります。

フェンダーのそれとも異なるファットなシングルサウンドは、オリジナリティがあり、一定の高評価を獲得しています。

また、もうひとつの大きな特徴が、代表的なカラーである「TVイエロー」です。当時の白黒テレビに映えるようにデザインされた鮮明なカラーですが、現代においてもレスポールスペシャルらしいカラーとして人気があります。
レスポール・スペシャルのTVイエロー

レスポール・ジュニアとの違い

指板バインディングの有無やヘッドのインレイなど、細かな点においていくつかの違いはありますが、最大の違いはピックアップの数です。

レスポール・ジュニアがP-90ピックアップをリアに1基配しているのに対して、レスポール・スペシャルはリアとフロントに1基ずつ配され、サウンドのバリエーションは大きく異なります。

2つのピックアップは、一般的にミックスすることでノイズをハムキャンセルする構造になっており、サウンドのみならず対ノイズ性能においてもメリットを持っていると言えます。
レスポール・ジュニアの歴史・特徴とおすすめモデル9選 - PICUP(ピカップ) レスポール・ジュニアの歴史・特徴とおすすめモデル9選 - PICUP(ピカップ)>> レスポールジュニアの歴史や特徴、レスポールスペシャルとの違い、ダブルカッタウェイとシングルカッタウェイの違いなどについて解説します。愛用しているミュージシャンやおすすめのレスポールジュニアについても紹介しています。

ダブルカッタウェイとシングルカッタウェイ

レスポール・スペシャルにはシングルカッタウェイとダブルカッタウェイ(参照:下の画像)、両方の仕様のものが存在します。

これらの大きな違いは、低音弦側のネックとボディのジョイント位置。より深くまでボディを掘り込んだダブルカッタウェイはジョイント位置が高くなり、シングルカッタウェイの場合にはジョイント位置は低くなります。

シングルカッタウェイのデザインは、ネックの強度が疑似的に向上し、サウンドはよりダークに、よりタイトになる傾向があります。比べるとダブルカッタウェイはオープンなサウンドだと言えます。
シングルカッタウェイ
出典:Amazon

レスポール・スペシャルを愛用するミュージシャン

藤原基央(BUMP OF CHICKEN)

レジェンド級の人気を持つモンスターバンド「BUMP OF CHICKEN」のボーカル・ギターを担当する藤原基央さんは、TVイエローのレスポールスペシャルを愛用していることで知られています。

シンガーソングライター然とした美しいコードストロークはもちろん、キャッチーなリフの作曲能力も高く評価されています。目立ってテクニカルなギタープレイをするタイプではありませんが、その実力はプロとして間違いのないレベルであることは疑いようもありません。

山口隆(サンボマスター)

ロックバンド「サンボマスター」のボーカル・ギターである山口隆さんは、エモーショナルなボーカルが注目されがちですが、ギタリストの間では「めちゃめちゃギターが上手い人」として認識されています。

感情が弦からにじみ出るようなエモーショナルなギタープレイが特徴的ですが、高く評価されているのは練習量が垣間見える粒立ちのいい音像。速く弾いても決してにじまない、明確な意思を持ったサウンドは、聴いてそれとわかるオリジナルティを感じます。

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奥田民生(ユニコーン)

「ユニコーン」におけるボーカル、ギターのみならず、作詞・作曲においても高い評価を受ける奥田民生さん。ボーカリストとして非凡な才能を発揮していますが、実はギタープレイも大きく評価されています。

最大の特徴はギターボーカルらしい、歌に寄り添いながらグルーヴするリズム感溢れるコードストローク。コードストロークは歌を引き立たせるための代表的な演奏方法ですが、当然同じ人が歌いながら演奏すれば、同じグルーヴでギターと歌が作られるために、歌に寄り添ったギタープレイになります。ある意味特殊なそのギタープレイのクオリティを高く評価されています。

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そのほかのメーカーのレスポール・スペシャルタイプ

Tokai LSS58YW レスポールスペシャルタイプ

古くから日本のギター作りを支えてきた「トーカイ」。現代では特にレスポールスタイルのギターの製作で高く評価されています。

本モデルはトーカイが手がけるエントリーユーザー向けに位置付けられたモデル。安価ながらも正確な技術により、セットネックでジョイントが行われており、レスポール・スペシャルらしいサウンドが間違いなく楽しめます。カラーはもちろんTVイエロータイプ。

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元々は初心者向けのギターのアップグレード版という、中途半端とも言えるポジションで発売されたレスポール・スペシャルですが、現在では明るく豊かなハーモニクスを含んだサウンドや取り回しの良さから特にボーカリストに大きく評価されています。

記事内でも取り上げたBUMP OF CHICKEN 藤原さんに代表される人気ミュージシャンの愛用もあり、ますます人気が高まっています。特にローズウッドの問題から、今だから手に入るモデルもあると思うので、検討している方は早めにチェックすることをおすすめします。

この記事に登場する専門家・担当者

ベース専門店・Geek IN Box代表 嵯峨駿介さん
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
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